睡眠の質
【問】
もし眠くなった時は昼寝をしてもよろしいでしょうか?
【答え】
居眠りは体にとてもいい。昼寝といって特別に、わざわざ眠るのは本当でないようですが、それでもごく体の弱い人とか、ごく気候条件の悪い所では、昼に寝た方が良い場合もあり、一日を二度にするという効果がある。そういう面では弱い体には良い方法になります。
自然の体の休息法としてはやはり眠りが一番完璧です。疲労の恢復(かいふく)や弱ったところの恢復には眠りが最も効果的です。
その眠りも、深く眠った方がいいか、長く眠った方がいいかといえば、深く眠った方が良くて、深く眠れば時間は短くて済む。長いということは眠りが浅いことで、浅い眠りを長くつづけるよりは、短くとも深い眠りをとる方が有効です。
【問】
浅く長い眠りを深く短くするには、具体的にはどういう訓練をすればよろしいでしょうか?
【答え】
筋肉が疲れれば眠りを必要とするのです。神経系統の疲労は眠りに関係がないのです。かえって使えば使うほど目が冴えてくる。だから眠ろうなどと努力して神経系統を緊張させたら眠れない。ところが筋肉の疲労は眠りが要るのです。筋肉を弛(ゆる)めさえすれば眠ってしまいます。
どうしても眠りたかったら筋肉を使う。
眠りの形というのは自由で、できるだけ楽な姿勢がいい。転々として寝相を変えてゆく、眠れなければまた変えるというようにしてゆけば疲れは抜けます。筋肉さえ弛めればいいのですから、そうやって転々としていても、朝起きた時にちゃんと仰向けになっているようなら熟睡したのです。昨夜寝た時と同じ格好をしていたら、どこかまだ疲れが残っているのですから、朝目が覚めた時の恰好に注意してほしい。よく眠るには体を使って疲れるのが一番いいが、後頭部が弛いと、疲れてもうまく眠れない。それと胸の筋肉が硬い場合もうまく眠れない。だから後頭部の調整や胸の筋肉を弛めることは熟睡を速める方法です。
月刊全生 第七二八号より
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