健康法の錯覚1

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人間の体は、体に悪い物を食べれば吐くようにできているのです。だから赤ちゃんでも吐くのです。

吐いたら胃袋に”ご苦労様”と言えばいいのに、”病気になった”と言って苦い薬を飲ましたりしていじめる。

つまり、悪い物を食べて吐くことも体を丈夫にする機会なのです。

 

「風邪も引かせない」というのは、風邪に対する抵抗力をなくしてしまう。

要は風邪を引いて、それに対する抵抗力も回復力もできて大人にならなくてはいけないのです。

 

だから「風邪も引かせないように育てる」と言うのは間違いで、その都度、その子の体力で自動的に治ってゆくように経過させるのが当たり前なのです。

 

だから病気を治すために、健康を保つために、これこれの健康法をやっていると言う人がいますが、生き物の中で健康法が要ると正直に信じているのは人間だけです。

人間は走っても馬より遅いし、器械体操をやっても猿より上手くないし、泳いでも魚より下手だし、他の動物より勝っているのは頭脳だけなのです。

 

その頭を敵に回して、頭で病気の恐いことを空想したり、お産の苦しいことを空想したりして、無理に苦しんだり悩んだりするのは、おかしいと思うのです。

昭和49年1月 野口晴哉より