眠りと寝相

眠っている人の鼻をつまむと、その眠っている人は眠ったまま、右重心の人なら左手、左重心の人なら右手で払いのけます。なぜ起きている時と使う手が違うのでしょう。

 

理由は簡単です。余分に使って疲れている側は深く眠っており、重心のかからなかった側は半分眠っているからです。

 

それ故、眠りに入る姿勢でも右重心の人は左を下にします。寝入りばなの寝相を見ると、体の使い方の癖が分かります。寝る時の姿勢は、自由に眠り易い姿勢がよいのです。仰向きがよいとか、横がよいとかいうのは本当ではありません。

 

しかし、醒めた時に仰向けになっていない人は、偏り疲労感が残っているのです。寝相が悪くとも、醒めた時仰臥しているならば疲れは抜けたのです。

 

野口晴哉

豊島区巣鴨の『永井整体院』