水を活かすために飲む
【問】
冷えた時には、まず水を飲むことだとおっしゃる意味が分かりませんが・・・?
【答え】
水の足りない人が冷えるのです。寒さを感じるのは空気が乾いている時です。体の中に寒さが染み込むようだというのは、水分が足りない時です。だから冷えたと思ったら水を飲んでおけばよいのです。
【問】
女の人の冷え性も、総じて水の不足から起こるのでしょうか?
【答え】
寒さの感じでなく、ふだんに冷えるのは卵巣の悪い場合、或いは脂肪の不足です。年を取って暑さ寒さを感じるのは、皮下脂肪が少なくなるからで、敏感になったわけではないのです。そういうこと以外に、寒さが染み込むような感じがする時は、いつでも水が足りない時です。
【問】
手足が冷えるという人も水が足りないのですか?
【答え】
手や足を使わないためでしょう。使っていて冷える人などはおりません。
水は、人間の体を構成している物質の中では、一番楽に使えるものです。それが健康なり、体の掃除に役立つというのは、、空気が乾いている時だから役立てられるのです。だから、水を活かすつもりで、あるいは乾いたこの空気を活かすつもりで飲むべきです。空気が乾きだす十一月、十二月は温かい飲み物がよいが、一月から二月の末までは水がよい。その時期に水を飲んで、一年分の掃除をやっておくことが必要だと思います。それは飲まなくてはいけないのではなく、季節の変化を使って水を活かすつもりで飲むべきだと思うのです。水を飲まないから風邪を引いた、などというのは受身です。もっと積極的に飲むべきだと思います。
【問】
水を飲む時期は、その分だけ食べ物を減らして飲むのでしょうか?
【答え】
水を飲んで余分に食べては意味がない。しかし無理に減らさなくてもいいのです。減らそうなどと思って水を飲むと、いよいよお腹が空いてしまう。
飲んだ水は、みんな小便になってしまいます。特に風邪を引いて水の足りない現象が起こってからの水は、すべて小便になってしまう。そして風邪を経過すると、水が身に着いてきます。
【問】
以前、先生は水を多く飲む動物は弱いとおっしゃいましたが、私の孫はとても元気なのに、水を飲み過ぎると思いますが・・・?
【答え】
余分に飲むというのは空気の乾いているうち、三、四月までです。
あえぐ犬は弱いと言います。体が丈夫なら喉はそんなに渇(かわ)かない。ただこの時期は、体の掃除に使えるので積極的に飲むのです。飲むことが健康法ではないのです。水を飲むことが健康法だなどと思って一年中飲み続けるというのはおかしい。水が美味(うま)いと感じる時に飲むのです。
月刊全生 第七三一号
お電話ありがとうございます、
豊島区巣鴨の『永井整体院』でございます。